CX-3に運転中でもTVやナビ操作ができるTVキャンセラーを取り付ける方法
純正のカーナビを取り付けている場合、安全のため走行中にカーナビを操作したり、DVDやTVを見たりすることが出来ないようになっています。この仕様は同乗者にとっては不便なため、TVキャンセラーを取り付けて走行中でも同乗者がカーナビを操作したり、DVDやTVを見れるように、TVキャンセラーキッドを購入して取り付けました。ぐずる子供にDVDを見せたり、走行中でも同乗者がカーナビの目的地設定をできるようになるので便利です。
オートバックスでTVキャンセラーを取り付けてもらうと、2万~2万5千円ほどかかるが、自分で取り付ければキッド代1万円。インパネを取り外すのが面倒な車種もあるが、取り付け自体は配線カプラーをはめ替えるだけなので簡単です。
なお、TVキャンセラーを取り付けても、車両保安基準に抵触しないので車検も通すことができます。しかし、運転者自身が、走行中にカーナビ操作をしたり、モニターを注視すると道路交通法違反になるのでご注意を。
1 カーナビのTVキャンセラーについて
純正カーナビのTVキャンセラーキッドは、主要な車種にはカーナビの配線を差し替えるだけのTVキャンセラーキッドが販売されている。また、一部の車種では、USBでカーナビ本体のプログラムを書き換えるタイプもある。
TVキャンセラーによっては、DVD/TVの視聴制限解除だけでカーナビ操作はできないもの、バックモニター非対応のもの、カーナビのバージョンにより非対応のものあるので、適合表でよく確認する必要がある。
僕の車はMAZDAのCX-3。
楽天市場で「CX-3 TVキャンセラー」と検索すると、キッドタイプが2種類、USBタイプが1種類。USBタイプはインパネを外す必要がないので楽だが、カーナビのファームバージョンが更新された時に不安があるので除外。キットタイプは、どちらも仕様も価格も似たり寄ったりだが、最新ファームバージョン対応と明確に謳ってあり、解除中を知らせるランプが付いていない パーソナルCARパーツさん の
を購入した。ちなみにもう一種類は下の商品だが、こちらはショップによって金額に開きがあったのでご注意を。
パーソナルCARパーツさんのTVキャンセラーキッドには、車種別の作業手順書が入っているので困ることはないが、作業中の注意点があったのでその点も含めて作業手順を紹介する。
2 CX-3にTVキャンセラーを取り付ける手順
楽天市場のパーソナルCARパーツさんのショップで注文してから3日で商品が到着。
キャンセラー本体と配線、マスキングテープに作業手順書が入っている。
作業手順書に従ってインパネを外して、カーナビ本体に接続されているカプラーの間にTVキャンセラーをつなぎ込むだけなので簡単な作業だ。
CX-3の場合、外すインパネもモニター周りだけなので特に楽ちんで、30分ぐらいで完了する。
まず、モニター前後のインパネを同封されているマスキングテープで養生する。実際に作業して感じたことは、赤色で示したカーブ部分に取り出したカーナビ本体の金属部分が当たるので、よく養生しておいた方がいい(写真の養生はかなり適当にマスキングしたので危うくキズを付けるところだった。)。
マスキングしたら、内装外し用のモールディングルリムーバーの先端をインパネの隙間に差し込み全幅を均等に押し上げインパネを開く。
モールディングルリムーバーがなければ、水回りのコーキング用のヘラやクレジットカードなど先端が丸みのあり硬すぎないもので代用できる(写真はコーキング用のヘラです)。
全面のインパネが開いたら、両端を持ち斜め上に引き抜きパネルを外す。
差し込んであるだけなので簡単に抜けるが、引き抜く方向を間違えるとパネルの爪を変形させる恐れがあるのでご注意を。
モニター前面のパネルを外すと10mmのボルトでモニターが固定されているので、ラチェット等でボルト2本を外す。
ボルトを外してモニターを上方へ持ち上げると、モニター背面のインパネに隙間ができる(青色の矢印付近)ので、モールディングルリムーバー等を隙間に差し込み背面のパネルを左右均等に持ち上げていき外す。
モニター背面のパネルを外したら、再度モニターを上方へ持ち上げクリップを外し、カーナビ本体と一体化したモニターを手前に引き抜く。
この時、カーナビ本体には配線が接続されているので、配線やカプラーに強い力が加わらないように注意。また、カプラーを外す際に金属部分が内装に当たるのでタオル等を準備しておくといい(マスキングテープだけでは心許ない)。
TVキャンセラーの配線につなぎ替えるカプラーは矢印のカプラーだが、配線をつなぎ替える前にTVキャンセラーのスイッチの配線を運転席の足元に通しておく。
TVキャンセラーの配線キッドにあるスイッチを、カーナビ本体が納まっていた右奥の隙間から垂らすと、運転席の足元にスイッチを落ちてくる。
スイッチの裏に3Mの両面テープが付いているので、先にスイッチを邪魔にならない場所に固定してスイッチ配線の長さを調整しておく。
作業手順書の通り、カーナビ本体に取り付けられている配線カプラーを外し、TVキャンセラーのカプラーに接続し、TVキャンセラーの配線をカーナビ本体に接続する。
続いて、TVキャンセラー本体に配線カプラーを接続する。
各カプラーは形状が異なるので刺し間違えることはないが、真っすぐ差し込まないとカプラー内のピンが正しい受け口に入らないことがあるので注意。
また、TVキャンセラー本体は赤枠で囲った位置にスッキリ納まるが、走行中の振動で配線に負荷がかからないように両面テープでしっかり固定した方がいい。
接続作業はこれで完了。
カーナビ本体を元に戻して、正常に作動するか動作確認。
TVキャンセラーのスイッチをONにして、サイドブレーキを解除してもTVが映るか、バックモニターや360度カメラが正常に作動するか確認する。
TVキャンセラーが正常に作動しない、バックモニターや360度カメラに切り替わらない場合は、カプラーの差し込み不足やカプラー内のピンが曲がって正しい受け口に差し込まれていない可能性が高い。接続したカプラーを要点検。
動作に問題がなければ、TVキャンセラーの配線を挟み込まないように注意しながら取り外した時の逆の手順でカーナビ本体とインパネを取り付けて作業終了。
3 まとめ
オートバックスなどカー用品店で取り付けを依頼すると、工賃込みで2万~2万5千円ぐらいかかりますが、自分で取り付ければ1万円程度でできます。
CX-3の場合は、取り外すインパネが少なく作業はとても楽ですが、車種によってはフロントパネルを全部取り外さないとカーナビ本体を取り出せない面倒な車種もあります。しかしながら、手間がかかるだけで作業自体はカプラーを差し替えるだけなので難しくないです。
TVキャンセラーの価格は1万円程度、ぐずる子供や同乗者の暇つぶしアイテムとして、走行中でもDVDやTVが視聴できるTVキャンセラーの費用対効果は高いかな。
走行中にDVDやTVを見えるようにしたい、カーナビの目的地設定ができるようにしたいと思っている方は参考にしてください。
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