ドメインって何? ドメインの解説と選び方
サイトを公開するのに必要となるドメインは、どこからどんなドメインを購入したら一番得なのか?
ドメインの仕組みが分かれば、どんなドメインをどこから購入するといいのか理解することができます。
1 ドメインとは?
そもそもドメインは、どこの部分を言うのでしょうか?
サイトURL https://www.easy-wordpress.work
メールアドレス info@easy-wordpress.work
「easy-wordpress.work」の部分がドメイン
「www.」はホスト名と言います。
インターネットに接続するには、3桁の数字が4つ組み合わさったIPアドレスが必要になります。IPアドレスは数字の組み合わせであるため、そのIPアドレスがどんなサイトなのか分からないので、IPアドレスを人が認識できる文字として置き換えたものがドメインと言われるものです。
ドメインには、「アルファベット」、「数字」、「.(ドッド)」「-(ハイフン)」を使うことができます。(日本語をドメインに使うことができますが、あくまでも日本国内を対象としたローカルなドメインになります。)
2 独自ドメインとサブドメンの違い
レンタルサーバーの仕様に、「独自ドメイン」や「サブドメイン」と言う言葉が出てきます。それぞれ何を示すものなのでしょうか。
「独自ドメイン」とは、その名の通りサイト管理者が独自で決めたドメインをドメイン販売会社から取得したドメインのことを言います。
それに対して、「サブドメイン」は、「独自ドメイン」を更に細かく分割して使用するドメインのことを言います。
tokyo.easy-wordpress.work
osaka.easy-wordpress.work
のように、独自ドメイン(easy-wordpress.work)の前に、「.」で区切った文字列を持ったドメインをサブドメインと言います。
「独自ドメインは20個」「サブドメインは無制限」と書かれているレンタルサーバーのプランは、独自ドメインを20個まで追加することができ、1つの独自ドメインに対して無制限にサブドメインを追加することができるサーバーということになります。
ちなみに、「サブドメイン」とよく似た言葉で「サブディレクトリ」と呼ばれるものがあります。
easy-wordpress.work/tokyo
easy-wordpress.work/osaka
のように独自ドメイン(easy-wordpress.work)の後ろに「/ (スラッシュ)」で区切られた文字列を追加したもので、独自ドメインのルート直下にディレクトリ(フォルダー)を作成した際になどにできるもののことを言います。
サブドメインとサブディレクトリの違いですが、
https://tokyo.easy-wordpress.work
https://oaska.easy-wordpress.work
それに対して
https://yukaki.kagoyacloud.com/osaka
サブドメインにして別サイトとするか、サブディレクトリにして同一サイト内のコンテンツとして扱うのか、サイト構成により決めることになります。
3 ドメインの種類
easy-wordpress.workの「.」で区切られた最も右側の部分を「トップレベルドメイン」と呼び、その文字列によってドメインの種類が分かれます。
ドメインを取得するにあたって制限があるドメインと制限がないドメインがあります。
当然、制限があるドメインは、取得に当たって審査があるので、そのドメインを取得しているということは信頼性が非常に高いドメインであると言えます。
中小企業であっても自社のホームページの信頼性を高めるには1つの手段になると言えます。
分野別トップレベルドメイン(gTLD)
(ジェネリックトップレベルドメインとも言います)
サイト管理者の居住国に関係なく誰でも取得できるドメイン
com 企業や商品サービスを表すドメイン
net 主にネットワークサービスの提供者を表すドメイン
org 主に非営利団体を表すドメイン
biz 主にビジネスを表すドメイン
info 主に情報の提供者を表すドメイン
国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)
国や地域ごとに割り当てられたもので、基本的にその国や地域に在住する個人又は団体でないと取得することができないドメイン
jp 日本を表すドメイン
属性型 jpドメイン
jpドメインの前に「.」で区切られた次の文字列(セカンドレベルドメイン)が入ったもので、その文字列ごとに取得可能な組織が限定されているドメイン
「ne.jp」を除き1組織1つしか取得できず、また、個人が取得することもできません。
しっかりとした審査があるので属性型jpドメインを持つサイトは信頼度が高まります。
co.jp 日本国内で登記されている会社・企業(例:株式会社、合同会社など)
or.jp 特定の法人組織(例:財団法人、社団法人、医療法人など)
ac.jp 高等教育機関(例:大学、高等専門学校、学校法人など)
ed.jp 初等中等教育機関(小学校、中学校、高校、学校法人など)
go.jp 日本国の政府機関、各省庁が管轄する研究機関や特殊法人
lg.jp 地方公共団体
ne.jp ネットワークサービスを提供する団体・組織
汎用 jpドメイン
セカンドレベルドメインに「属性型」以外の文字列が入ったドメイン
日本国内に在住する者であれば個人・団体を問わず取得することができます。
〇〇〇.jp・△△△.jpなど
tokyo.jpやaomori.jpなど都道府県名が入ったドメイン(都道府県型jpドメイン)
4 「レジストリ」と「レジストラ」
ドメインを販売している会社はたくさんありますが、どこから購入するのがいいのでしょうか?
ドメインの仕組みを理解するとその答えが分かります。
ドメインは、インターネット上の「住所」です。
同じ住所が複数存在していては、郵便物が確実に届かない恐れがありますよね。
だから、同じドメインが重複して登録されない様に、トップレベルドメインごとにデータベースを持って一元管理している組織があります。
「com」「net」などのgTLDは、「VeriSign」,「jp」「日本語ドメイン」などのccTLDは、「JPRS」といった組織がそれにあたり、「レジストリ」と呼ばれています。
トップレベルドメインを管理しているレジストリのデータベースに直接アクセスすることを認められたドメイン登録会社を「レジストラ」と言います。
また、レジストリのデータベースにアクセスすることが出来ないドメイン登録業者を「リセラー」といい、リセラーはレジストラを通じてドメインの登録を行います。
ドメイン登録会社によって、取り扱っているドメインに違いがあるのは、トップレベルドメインごとにレジストリが組織されており、レジストラとしての認定を受けているかいないによるからです。
また、同じトップレベルドメインでもドメイン登録会社によって価格に違いが生じる理由は、レジストラとリセラーの違いやリセラーであってもレジストラとの資本関係や協力関係に左右されるからです。
5 購入すべきドメイン登録会社はどこ?
現在、gTLDのレジストリである「VeriSign」の認定レジストラは、日本国内に17社あります。これらのドメイン登録会社は、jpドメインのレジストリである「JPRS」の指定事業者でもあるので、「VeriSign」の認定レジストラから選ぶのがいいと言えます。
しかし、それらの中にでもコンサル業務の一環であったり、レンタルサーバー業務の一環として自社の顧客に対してのみドメインの販売を行っているレジストラもありまし、同じグループ企業内のリセラーの窓口となっているレジストラもあります。
また、かなりマニアックなトップレベルドメインのレジストリからもレジストラの認定を受けて、ドメインのラインナップの充実を図っているドメイン登録会社もあります。
以上のことから、
・レジストラの認定を受けて一般向けにドメインの登録業務を行っている会社
・レンタルサーバーの業務も行っている会社(グループ企業を含む)
・サイトに合ったマニアックなドメインを取り扱っている会社
と言えるでしょう。
特に、レンタルサーバーでは期間限定のキャンペーンを行っている時があり、初期設置費用が無料になったり、ドメインが安く取得できる場合もあるので、ドメイン登録会社のサイトだけでなく、目星をつけたレンタルサーバー会社のサイトからも情報収集して総合的に価格等を比較することが費用を抑えることにつながります。
また、ドメインを購入後は、更新料に対してポイントサービスがあるスタードメインに移管するのもサイト維持費を抑えることにつながります。
各ドメイン登録会社のサイトでは、トップレベルドメインを選び、希望する文字列のドメインが取得可能か無料で検索することができます。
また、ドメインの登録は先に登録申請した人が優先されるので、希望する文字列のトップレベルドメインがある場合は時期を失しないようにしてくだい。
お勧めのドメイン登録会社
特長
お名前.com
(GMO Internet,Lnc)
日本最大手のレジストラとして知られています。
価格的にも最安値に近く、新しいgTLDの提供も早く対応しています。WHOIS情報の代理申請はドメイン購入時に行えば無料ですが、ドメイン登録後に行おうとすると有料になりますので、WHOIS情報を非公開にしたい場合は購入時に忘れないように申請(チェックを付ける)が必要です。
スタードメイン
(Netowl,Inc)
ドメインの取得費用が最安値のものが多く、取り扱いドメインも以外に多いです。
取得・移管・更新の手続きでドメイン価格の20%分のポイントが付き、1ポイント1円換算で支払いに使えかなりお得になります。
ムームードメイン
(GMO Internet,Lnc)
お名前.comと同じGMO系列のリセラーです。
ドメイン取得費用だけを見ると「お名前.com」よりちょっぴり高めですが、「LOLIPOP」のレンタルサーバーを一緒に申し込むと初期設置費用が無料になるサービスがあります。
ゴンベエドメインの『.moe』
(Interlink Co.Ltd)
老舗プロバイダーの(株)インターリンクが運営しています。
バナーテキストからしてゴンベイドメインがマニアックなドメインを取り扱うレジストラであることが分かると思います。
全般的に価格は高めなので、サイトイメージに合ったマニアックなドメインを取得したい場合以外は他のレジストラから購入した方がいいと思います。
レジストラでもリセラーでもありません。
中古ドメインを専門の扱う会社です。
中古ドメインにはドメインパワーが付いている場合もありメリットもありますが、反面ペナルティーが付いている場合もあるので注意が必要です。
主にアフェリエイトサイトを運営する場合には使ってみるのも面白いかもしれませんが、近年、Googleのブラックハット対策の精度が上がっているのでそれなりの知識が必要になると思います。
ここのサイトは、中古ドメインについて解説が多く乗っているので興味のある方は中古ドメインについて勉強してください。
6 独自ドメインとレンタルサーバーの無料ドメイン
レンタルサーバーの多くが、サーバーを借りるとレンタルサーバーが保有しているドメインを無料で使うことができます。
それなのに何故、独自ドメインを購入する必要があるのでしょうか?
独自ドメインのメリットと無料ドメインのデメリットをおさらいしましょう
・ 独自ドメインはレンタルサーバーを自由に選べる
レンタルサーバーが無料で提供するドメインは、レンタルサーバーが持っているドメインのサブドメインになります。レンタルサーバーを変える場合、当然そのドメインは使うことができなくなってしまいます。
しかし、独自ドメインを取得していれば、そのドメインを使用する権利を持っているのでレンタルサーバーを自由に変えることができます。
ドメインが変わるとURLアドレスが変わる為、それまでの訪問者のリンク切れを発生させるだけでなく、Googleの検索順位も変わってしまうため大きな損失に繋がります。
・ メールアドレスが変わらない
レンタルサーバーの多くは、メールサービスを一緒に行っています。
サイトの連絡用メールアドレスを独自ドメインにしておけば、レンタルサーバーを変更しても同じメールアドレスを使い続けることができます。
また、会社として独自ドメインを取得していれば、全社員分に相当するメールアドレスを利用することができるレンタルサーバーもあります。
・ 検索エンジン最適化(SEO)で有利
独自ドメインは、サイトの内容やブランドに合った文字列やトップレベルドメインにすることができるので、サイトタイトルや投稿タイトルとURLアドレスを関連付けしやすくなり、SEO対策がしやすくなります。
一方、無料ドメインは、サブドメインになるので、同じサブドメインの他のサイトが受けたペナルティーの影響を受けることがあります。また、Google検索は、1ページ目に同じドメインを2以上表示させないというルールがあるので、同じサブドメインを使う他のサイトと内容が競合している場合、影響を受けるおそれがあります。
レンタルサーバーを変えるのは手間なので避けたいものですが、サーバーの性能や価格など利用状況によって、やむを得ずレンタルサーバーを変更する事態に陥る場合があります。
独自ドメインは、ドメインの取得費用だけでなく更新料も発生しますが、サーバーを自由に選ぶことができる環境を作っておくことは、サイトを長く運営していく上で必要なことです。
ドメインの取得とレンタルサーバーは一体で考えた方が、経済的な場合が多いです。
レンタルサーバーの種類と選び方の記事も参考に読んでみて下さい。