サイト開設までの17の手順
ワードプレスでドラッグ&ドロップのThemifyを使えば、未経験でも何となくサイトを作れる気がしたと思います。でも、そうは言っても1からサイトを作るとなると、何から手を付けたらいいのか分からないのではないでしょうか?
そこで全くの未経験者でもサイトを立ち上げまでの手順をchecklistとしてまとめました。
サイトの構想を練る事前準備7段階とドメインを取得してレンタルサーバーを借りるなどインストール10段階の計17段階でサイト立ち上げまで行います。
各ステップで詳しく説明が必要なものはオレンジ色のボタンリンクを設置して解説ページを作りましたので参考にしてください。
決して難しいことはありません。
思い描いてるサイトを形にする第一歩を楽しみながら踏み出しましょう!
1 事前準備
1-1
サイトを作る目的を明確にする
・会社を知って貰いたいのか
・商品を売りたいのか
・来店客を増やしたいのか
・仲間を増やしたいのか
何のためにサイトを作るのか目的をはっきりと持ちましょう。
1-2
目的が達成された時の状況をイメージする
目的が達成された時、あなたはどんな状況ですか?
・社名を言ったらすぐに分かってもらえる
・売り上げが3倍になって給料が倍になった
・お店に行列が出来ている
・仲間が増えて楽しい毎日を過ごしている
などなど、目的が達成された時の自分の状況をイメージして、それを実現させるという強い意志を持ちましょう。
それが原動力になります。
1-3
掲載情報を整理する
サイトを作っただけでは目的を達成させてくれる訪問者は来てくれません。
偶然訪れたとしても求める情報がないサイトと判断されれば二度と訪れてはくれません。
・年齢
・職種
・商品の特性や他のと違い
・仲間(客)になるメリット
・SNS
・メールレター
求めている情報を求めてる人に届けなければ、目的の達成に繋がりません。サイトに乗せる情報や表示方法を見失わないように構想を練りましょう。
1-4
掲載方法を検討する
届けたい相手に、届けたい情報を、どのように表現すべきか検討を重ねましょう。
サイトのリピーターになってもらうには、提供する情報の質だけでなく、視覚的な効果も重要です。
1-3で整理した情報を基にページごとにレイアウト図を作成しましょう。
作成したレイアウト図が、1-3で整理した情報を満たし、訪問者にインパクトを与え、見やすく伝わり易いレイアウトになっているか推敲を重ねましょう。
他のThemifyで作られているサイトを参考にして使用するテーマやプラグインを選びましょう。
テーマとプラグインの機能紹介はこちら
1-5
モックアップ/ワイヤーフレームを作る
サイトをどのように表示するか事前準備で検討したことを基に図に書き出してみましょう。このレイアウトを図示することを「モックアップする」とか「プロトタイプを作成する」とか「ワイヤーフレームを作る」とか言い、作成ソフトも多数あります。
Web作成を生業とするならば、見栄えのするものをクライアントに提示する必要もあるでしょうが、自分でサイトを作成するのですからフリーハンドで問題ありません。
検討してきた事項を図に書き出してビジュアル化することにより、内容を見直し、より洗練したものにしていきましょう。
但し、完璧な物を求める必要はありません。サイト作成の経験がない若しくは浅いのに完璧なモックアップができる訳がありません。
イメージが出来上がっていないと、実際にサイトを作り始める時に手が止まってしまいます。細かいところは作りながら考え調整いきましょう。
1-6
サイト名を検討する
サイトの名前は非常に重要です。
・会社、お店の屋号を使用する。
・タイトルを見ただけで内容が伝わる名前にする
・インパクトのあるキャッチフレーズを使用する
考え方はいろいろあります。
このサイトは「ドラッグ&ドロップで簡単WordPress」というタイトルを付けました。当初は、インパクトのあるキャッチフレーズ的なサイト名を付けたいと思い「ティミってる(Themifyしてる)」にするつもりでしたが、
・「神ってる」をモジってもインパクトが弱い
・そもそもThemifyが日本で知られていない
・どういった情報のサイトなのか伝わらない
・キーワード検索に引っかからない
・何よりセンスが無くてダサい
などの理由で寸前で取り止めました。
結果、Themifyの特長である『ドラッグ&ドロップ』で『簡単』に『WordPress』が使える をキーワードとした方が伝わり易く検索に引っかかり易いだろうとの理由で今のサイト名になりました。
会社やお店の屋号をサイト名に使う場合は、サイト名の下にキャッチフレーズ(『子供たちに誇れる仕事を・清水建設』『HONDA・The Power of Dreams』)を表示させるタグラインを使ってインパクトを与えることもできると思います(センスは必要だと思いますが・・・。)
1-7
ドメインとレンタルサーバーを検討する
サイトはインターネット上の家にあたり、ドメイン名はインターネット上の住所と考えると分かりやすいと思います。
お客さんは住所を調べてその家の中にある情報(データ)を見に来る。
住所を調べる方法は、Google検索であったりSNSであったり、ニュースレターであったりする訳です。
だから、家主(サイト管理者)はお客さんが家に来やすく、家の中を綺麗にしておく(SEO対策)必要があります。
レンタルサーバーの中には、レンタルサーバーが保有しているドメインを無料で貸してくれるところもあります。
しかし、これはお勧めしません。
ドメインは、インターネット上の住所だと説明しました。レンタルサーバー会社からドメインを借りるということは、その住所はいわば借家に割り当てられた住所と言えるので、そのレンタルサーバーでしか使えないからです。
お客さんと家の住所を繋げる道路がレンタルサーバーだと考えてください。この道路はレンタルサーバーによって、道幅が狭かったり広かったり、通行料が安かったり高かったたり、制限速度が遅かったり早かったり違いがあります。
最初はお客さんも少ないので通行料が安いレンタルサーバーを選び、お客さんが増えて来たら、道幅が広く制限速度が高いレンタルサーバーに引っ越しをすることも可能になるので、ドメイン名は持ち家にあたる独自ドメインを取得することをお勧めします。
ドメインとは?
ドメインとは,,インターネットアドレス(urlアドレス)『https://yukaki.kagoyacloud.com』やメールアドレス『info@yukaki.kagoyacloud.com』のeasy-wordpress.workがドメイン名にあたります。ちなみに、wwwの部分はホスト名と言います。
ドメインは、1年契約または複数年契約が可能です。『easy-wordpress.work』のworkにあたる部分でドメインの使用料や更新料が変わってきます。
ドメイン名とサイト名は同一または関連のある表記が望ましいので、サイト名にあったドメイン名を検討してください。
また、ドメインは、先着順です。考えたドメインが先に登録されてしまうとそのドメインを使用することはできなくなるので注意してください。(場合によってはドメインだけ先に購入しておくことも必要)>
レンタルサーバーについて
ドラッグ&ドロップで操作するThemifyは、WordPressを使用するためには、MySQL又はMariaDBというデータベースを設置することができるサーバーでなければ使用することができません。
ほとんどのレンタルサーバーは、データーベースを設置することが可能ですが、データベースを設置することができないプランを提供しているレンタルサーバーもあるのでそのプランを選ばない様に気を付けてください。
Themifyはドラッグ&ドロップで操作できる特性上、様々なプログラムが使われているのでWeb表示が重くなる傾向にありましたが、PHP7系のサーバーなら表示速度が緩慢に感じることはないと思います。
Themifyを使用する場合に推奨サーバースペックは
・PHP7以上
・MySQL5.6以上又はMariaDB10.0以上
・mod_rewriteモジュールを使用したNginx又はApache
・HTTPSをサポート
です。
レンタルサーバー会社は、提携しているドメイン販売会社を持っている場合が多く、割り引きサービスやDNS設定が簡単にできるなどの利点があります。(提携していないドメイン会社からドメインを取得しても全く問題はありません。)
ポイント
新しいことに挑戦するのは大変なエネルギーが必要になります。
ましてや、目標が高く、得られる結果が大きければ尚更です。
しかし、目標に向かってあれやこれやと考えて、アイディアをひねり出している時間は実に楽しいものです。
通勤最中の車内、トイレやお風呂など空いた時間も繰り返し構想を練ってください。
構想を基に何度もレイアウト図を書きながら繰り返し検討することにより、サイトの質が高まるだけでなく、サイト作成に対するモチベーションを上がり、作業効率に違いが出てきます。
他の人がThemifyで作ったサイトなどを見てどんどんイメージが固まって来たと思います。
次のステップから実際に作業を行っていきます。
でも、その前にコーヒータイム!
2 インストール
2-1
Gmailを取得する
サイト作成に便利なソフトをダウンロードするためにユーザー登録したり、Googleの便利な機能を使用したりするためにGmailを取得します。
既にGmailを使用している方は、そのアカウントを使用しても問題ありませんが、サイト作成用として新たにアカウントを取得した方が既存アカウントと整理しやすい方は新たに取得してください。
2-2
フリーソフトをダウンロードする
サイトを運営する上で絶対に必要になってくるソフトがいくつかあります。
それらを準備しておきましょう。
FTPソフト(ファイルをサーバーにアップロードするソフト)
・Filezilla(Windows・Mac)
・FFFTP(Windows)
・Cyberduck(Windows/Mac)
テキストエディター(HTMLやCSSを書くソフト)
Themifyはドラッグ&ドロップで操作できるのでテキストエディターを使用することはほとんどありませんが、セキュリティー向上のため使用します。簡単なコードを書くだけですから心配いりません。
・Notepad++(Windows)
・Terapad(Windows)
・Atom(Windows/Mac)
・CotEditor(Mac)
画像処理ソフト
サイト作成に写真編集は欠かせません。機能的なことを考えると有料ソフトの方が使い勝手がいいですが、無料ソフトでも充分活用できますが、透過性のある背景画像を綺麗に作るなら有料ソフトを使用した良いです。
・Paint(Windows)
・Pixlr(Windows・Mac)・Seashore(Mac)
2-3
Themifyのテーマ・プラグインを購入する
Themifyには42種類のテーマがあり作成したいサイトの種類に応じて機能が先鋭化されています。
また、サイト作成がより簡単にできるプラグインも40種類あります。
作成するサイトに適したテーマとプラグインを購入しましょう。
購入する前にこちらの2つの記事を読んでおいてください。
Themifyの料金プランと割り引き情報Themifyの購入とダウンロード方法の解説
テーマとプラグインを再確認する
2-4
ドメインを取得してレンタルサーバーを申し込む
「1 事前準備」に書いた項目を検討を重ねて作成するサイトの構想が出来上がっていると思います。
また、使用するレンタルサーバーや取得するドメインの選考も済んでいると思います。
サイトの構想をベースにモックアップした内容と取得するドメインがかけ離れたものになっていないか再確認しましょう。
それではドメインを取得してレンタルサーバーに申し込みを行い、本格的にサイトを作る工程に入っていきましょう。
2-5
WordPressをインストールする
契約したレンタルサーバーのマニュアルに従ってWordPressをインストールします。
レンタルサーバーには、WordPressの簡単インストール機能があるところが多いので、この機能を使用してインストールしたWordPressを使用しても問題ありません。
しかし、プレフィックスが「wp_」となっていたり、WordPressにレンタルサーバー独自のコードが追加されていたりする場合があります。セキュリティー面やプラグインとの不調を心配される方は、少々手間ですが手動でWordPressをインストールすることをお勧めします。
プレフィックスを変えれる自動インストール機能も多くあるので、一先ず自動インストールを使用してThemifyの挙動を確認してもいいでしょう。
2-6
WordPressのやっておくべき6つの初期設定
レンタルサーバーのセットアップも完了してWordPressが使用できるようになりました。
すぐにドラッグ&ドロップのThemifyを使ってサイト作成に取り掛かりたいところですが、先にやっておくべきことが幾つかあります。
それらを先に済ませてしまいましょう。
2-7
便利なプラグインをインストールする
Themifyのテーマや拡張性の高いプラグインで思い通りにサイトを作り上げていくことは可能ですが、Themifyだけの機能ではサイト運営が心許ない面があります。
Themifyに含まれていない機能は他のプラグインを利用して補完していきましょう。
・SEO対策
SEO対策の基本「Yoast SEO」プラグインの設定方法
いち早くインディックス登録『WebSub/PubSubHubbub』の設定方法
・画像のデータ容量を最適化
画像を軽量化 「EWWW Image Optimizer」の設定方法と使い方
・スクロールトップ
ページ先頭にひとっ飛び「スクロールトップ」プラグインはいる? いらない?
2-8
2-9
Themifyのテーマ・プラグインをインストールする
2-10
Themifyの初期設定
WordPressの初期設定と同様にThemifyのテーマにも設定項目があります。
設定項目を理解することは思い通りにサイトを作るのに必要なことです。
セキュリティー対策
WordPressは世界中で使用されている無料のCMSソフトですが、利用率が高いため悪意のあるハッカーの攻撃を受けやすいのも事実です。
サイト作成に入る前にセキュリティー対策をしましょう。
プラグインを使用した対策
・スパムコメント対策
スパムコメント対策の定番 「AKISMET」の設定方法
・WPの脆弱性対策
ワードプレスの脆弱性からサイトを守る 「Wordfence」の設定方法
・不正ログイン対策
不正ログインにはこれで防御「SiteGuard」の設定方法
ユーザーIDを非表示にする「Edit Author Slug」の設定方法
ログイン画面を強化!2段階認証にする『Two Factor Authentication』の設定方法
プラグイン以外での対策
・WordPressログインパスワードは、大文字と記号を含んだ英数字15桁以上とする。
・ユーザー名に、admin、administrator、ドメインを使用しない。
.htaccessでベーシック認証・IPアドレス制御・リダイレクトする方法.ftpaccessでIPアドレス制御をサブネットマスク表示で記述する方法
ポイント
温めたサイトの構想を早く実現するためにすぐに作業に取り掛かりたくなるところですが、何事にも事前準備が大切です。
初期設定をしっかり行い、セキュリティーを向上させて作業環境を整えることが、サイト作成の効率化に繋がります。