CドライブをクローンコピーしてSSDを取り替える方法(SSD,HDD⇒SSD)
SSDにしろHDDにしろCドライブを替えるとなると一般的にWindowsを再インストールする必要があるので、PCのリフレッシュと断捨離を兼ねる以外は出来る事なら避けたいもの。今回はSSDの容量が足りなくなる見込みだったので480ギガのSSDに容量アップして旧SSDのクローンコピーする方法を選んだ。
クローンコピーは、旧SSDに入っているWindowsのシステムファイルなど一式を丸っと新SSDにコピーする方法なので、ダウンロードしたソフト類の再設定もする必要がないので手間がかからない。
しかし、SSDの価格は安くなってきて5年前の半値以下で、500ギガ程度のSSDが6,000円前後から手に入るようになった。Cドライブ用SSDの容量アップやHDDからSSDに替えてPCの高速化を図りたい場合は、参考にしてください。
あわせて、Cドライブに使用していたSSDやHDDの再利用方法も書いておきます。
1 最近のSSDの価格
旧SSDの容量の中で、結構な容量を使っているのがクラウドストレージ。
自宅のWindowsパソコンと外出先で使用するiPad間をクラウドストレージでデータを共有しているのだが、「iCloud Drive」はCドライブ以外のドライブを指定することができない。
データ容量を少なくするために、頻繁にクラウドストレージ用のフォルダから他のドライブに移動していたのだがやはり面倒くさい。SSDの価格も500ギガで6,000円前後から買えるのでCドライブに使用していた240ギガのSSDから480ギガのSSDに容量アップさせることにした。
購入したのはこの商品で5,500円程度でした。
ちなみに、5年前に13,800円で購入したCrucialの240ギガのシリーズでも、500ギガで6,750円になっているので、1ギガあたりのコストは1/4になっている。
いやぁ、ありがたや ありがたや!
SSDには2.5インチ内臓SSDとM.2 SSDの2種類ある。パソコンのマザーボードにM.2のスロットルがなければM.2 SSDは取り付けることはできない。また、M.2のスロットルを使用するとSATA3のポート数に制限がかかるものもあるのでマザーボードの取説をよく確認することをお勧めする。
また、2.5インチ内臓SSDの場合、パソコンによってはスペンサーが必要になる場合がある。スペンサーがSSDに付属していないものもあるのでよく確認した方がいい。
忘れがちなのが、SATAケーブル。使っていないSATAケーブルが手元になければ合わせて注文しておく。
2 Cドライブをクローンコピーする準備
Cドライブのクローンコピーを作成するにあたり、必要に応じて大切なファイルはバックアップを取っておいた方がいいとは思う。が、僕はバックアップは取らずにおこなった。だって、容量が大きいし、Windowsを再インストールすることになっても必要なソフトは揃ってるから。
クローンコピーを作成するにあたって注意点が2点。
まず1点目。旧SSDのパーティションスタイルの確認をする。
SSDにしろHDDにしろテータの格納方式により、「MBR」若しくは「GPT」のどちらかのパーティションスタイルが指定されている。この旧SSD(旧HDD)のパーティションスタイルと新SSDのパーティションスタイルを一致させておく必要があるのでご注意を(有料版のクローンコピー作成ソフトを使用するならパーティションスタイルが異なっていてもクローンコピーできる。)
2点目。新SSDの容量はクローンコピー元の容量より大きな容量が必要。旧SSD(旧HDD)の空き容量が多ければ、パーティション分けをして容量を小さくしておくと2回目、3回目の容量アップに対応しやすくなる。
では、旧SSD(旧HDD)のパーティションスタイルの確認。
メニュー > ディスクの管理 からCドライブを割り当てているドライブを選んでプロパティを開く。



開いたプロパティのボリュームラベルの中に、パーティションスタイルの欄があるので「MBR」か「GPT」かを確認しておく。
届いたSSDをドライブベイに取り付けSATAケーブルと電源を接続したらパソコンの電源をON



新SSDの初期化画面が立ち上がってくる(初期化画面が開かなければ「ディスクの管理」から初期化画面を開く)
初期化に際して、旧SSD(旧HDD)のパーティションスタイルと一致させて初期化する。

初期化が完了したらシンプルボリュームを割り当てる。
新SSDのドライブの「未割り当て」にカーソルを置いて、右クリック > 新しいシンプルボリューム を選択する。
設定値を特に変更する必要はない。

新しいシンプルボリュームの設定が完了すると、新SSDが利用できる状態になる。
これで新SSDにクローンコピーする準備が整った。
3 無料のクローンコピー作成ソフトの使い方
無料でクローンコピーを作成するソフトはいくつかある。
どのソフトも有料版は高度な設定ができるのだが、単純にクローンコピーを作成するだけなので無料版で問題ない。(パーティションスタイルをMBR⇔GPTと一致させずにクローンコピーを作成したい場合は有料版でないとエラーが発生してクローンコピーを作成できない)
今回は「EaseUS Todo Backup」を使用した。

EaseUS Todo Backup(https://jp.easeus.com/backup-software/free.html)
からソフトをダウンロードしてインストールして起動させる。

ソフトが立ち上がったらクローンコピーを作成する。
場所が分かりづらいが、左下の赤枠をクリック

クローンコピー元のドライブを選び、Windowsが入っているパーティションを選択(必ず「システムで予約済み」も含める)

クローンコピー先のドライブを選択

クローンコピー元の容量でパーティション分けされるので、スライダーを右へ移動させてパーティション分けを回避

最終確認画面
問題がなければ「実行」

クローンコピーを作成した容量は190ギガ程度
完了まで約30分でした。(経過時間はCPUの性能に左右されるのであくまでも参考程度で)

クローンコピー完了後、クローンコピー先のドライブを確認すると「システムで予約済み」の表示がある。
パソコンの電源を切って、旧SSDに接続していたSATAケーブルを新SSDに差し替えてパソコンの電源をON(旧SSDはSATAケーブルを外しておく)
新SSDにクローンコピーが正しくコピーされていれば、Windowsが起動する
万が一、正常に起動しない場合は旧SSDに戻せば復旧できる
この場合、新SSDにひと手間かけないと再度クローンコピーできない
旧SSD(旧HDD)を再利用する方法
パソコンを新SSDでしばらく使用してもエラーが発生しなければ、旧SSDは高速のデータ保存ドライブとして利用したい。
が、一度WindowsをインストールしたSSDやHDDは、ドライブのボリュームラベルを変更してもパソコンが認識しないので初期化することができない。
でも解決方法を至って簡単。旧SSD(旧HDD)をUSB接続することでパソコンが旧SSD(旧HDD)を認識するようになる。SSDやHDDのSATA接続をUSBポートに接続させる変換ケーブルを使用する。価格は1,000円前後で購入できる。


USBポートに接続する時は、パソコンの背面のマザーボード直結のUSBポートに接続した方がいい。

「ディスクの管理」から旧SSD(旧HDD)のドライブをフォーマットする(「システムで予約済み」を後でフォーマットする)
フォーマットが完了すると、「未割り当て」の領域に変わるので、「新しいシンプルボリューム」を割り当て直して再起動すれば、旧SSD(旧HDD)をSATA接続で再度利用できるようになる。
CドライブをクローンコピーしてSSDを容量アップする方法は以上です。
以前はSSDが高かったので、容量の少ないSSDを選択することは珍しくありませんでしたが、今はSSDが安くなったので容量アップしたい方も多いと思います。
WindowsをインストールしているCドライブを買い替える場合にネックとなるのが、Windowsの再インストールする手間!
今回紹介したクローンコピーを作成する方法を利用すれば、手間が省けるのでお勧めです。
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